汗をかくのは哺乳類だけ!?
汗は「汗腺」から分泌される液体です。
汗腺は鳥類、爬虫類、両生類にはなく、哺乳類だけがもっています。哺乳類の中でも、ヒトやウマが特に発達しています。イヌやネコにも汗腺はありますが、肉球にわずかに汗をかくだけです。
発汗には、気温が高い時や運動をした時にでる「温熱性発汗」と、緊張している時にでる「精神性発汗」があります。
手に汗を握る!
「手に汗を握る」ということわざにあるように、ヒトは緊張すると手のひらや足の裏に汗をかきます(精神性発汗)。ではなぜ、汗をかくのでしょうか。
結論から言うと、ヒトは「動物」だからです。
先ほど、イヌやネコは肉球に汗をかくと記述しましたが、そもそも肉球に汗をかく理由は、地面にしっかりと踏ん張るためです。危険を感じると肉球を湿らせ一目散に退避します。ヒトはその名残で手のひらや足の裏に汗をかきます。
汗に種類がある!?
汗に種類があるとは知っていましたか?
「エクリン汗腺」から出る汗と、「アポクリン汗腺」から出る汗の2種類があります。
エクリン汗腺は、体の全体に分布しており、運動した時や暑い時に体温調節のために汗を出します。特に手のひらや足の裏に多く、緊張する時にも分泌されます。また、無色透明で粘りはありません。
アポクリン汗腺は、ヒトが進化を遂げる過程で退化し、わきや乳輪、陰部、外耳道と体の一部にしか分布していません。異性を引き付けるフェロモンの機能を果たしていると言われています。こちらは、乳白色で粘りがあります。また、わきの下に黄色い染みをつけたり、わきがの原因にもなる汗です。